香港+いろいろさんぽ☆快快楽楽

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台湾紀行記 初の台北へ 39 ノスタルジックな魅力に溢れた建築『萬華林宅』①  1.2階はスターバックス・コーヒー艋舺店

台湾記が停滞しちゃいました。
今日は台湾記に戻ります。
前回は『福州元祖胡椒餅』のお話でした。
次に向かった先は『萬華林宅』
老屋顔の本に掲載されています。
掲載を見たら台湾行ったら是非訪れたい場所のひとつになりました。
そして、念願叶う!

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萬華林宅

野菜や果物の貿易業で富を築き地元指導者として活躍した林家の元邸宅。

 

萬華林宅は1932~1935年に建築された4階建ての騎楼で、当時は「紅毛楼」と呼ばれていました。日本式と西欧式を組み合わせた当時としても一種独特な建築で、今日に至るまで良好に保存されており、萬華地区の数少ない昭和建築遺産となっています。

萬華林宅は特殊な4角形の4階建てです。林家は当時の都市計画に従って建物の設計を行い進めてましたが、後に道路計画が変更となり、今の形を余儀なくされました。

基本的は東向きに建てられていますが、4階に設置されている公媽廳(先祖を祀る廟)だけは南向きとなっています。

1階は公共空間と商業活動の為の場所、2、3階は居住空間、4階は先祖を祀る空間となっています。

室内の動線は、真ん中に通路を配し、串刺しの様な形にし、公共部分と個人宅部分を分ける様にしています。

 

林宅の構造は、柱と梁を使った鉄筋コンクリート造りです。強度を出すため、梁には列車の線路に使用する延伸タイプの鉄を使用しています。柱の寸法は60X94cm、一階の壁の厚みは48cm、2,3階は38cm、4階は27cmです。又、材質も高級なものを使っており、レンガは台湾レンガ株式会社の「TRレンガ」、コンクリートは浅野コンクリート製の物を使用しています。

  

中央に柱があり、左右対称に入口が配され、シンプルな窓枠やアーチ型の庇はヨーロッパ建築を意識したデザインで、正面の壁には西洋式の装飾、屋根には日本式の瓦も用いられ、和・洋・台の折衷建築となっています。

1階と2階がスターバックスの店舗で、古蹟に認定されている建物に入居するのは初めてとのこと。

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建物を上から見た構図が描かれてます。

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店内1階

大きなテーブル席やカウンター席があります。

林家は昔、野菜の輸出商をやっていましたので、一階の半分には臨時倉庫になる空間があり、そこには玉ねぎ・芋・百合根などが置かれていました。もう一方には、大きな客間と林家の人々が団らんする空間がありました。その後ろ側にはキッチンやトイレ、浴室などがありました。

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TAIPEIと表記された限定のマグカップなど販売されてます。

お土産にできますね。

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重厚感な階段を上がり2階へ

磨石の階段

林宅の階段は、1階から4階まで通じており、表面には磨き石が使われています。しかし、色合いや柄は異なっており、趣のある変化をもたらせています。手すりや踊り場の欄干の柄や色もそれぞれ各階ごとに変化が見られいます。

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2階

間隔も取られていて広々。

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マンゴージュースを頂きました。

のんびり、ゆったり~

 

店内散策と参ります。

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欄干が階ごとに異なります。

2階は柳の葉の形、3階は菱型、4階屋上はシンプルは直線

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厨房だった空間では、建物の背景や改修の過程、萬華一帯の発展の歴史をテレビ映像で紹介している。

厨房は、2階及び3階に配置されており、長い一本の廊下の両側に家庭用の住居があり、その内部は居室、キッチンが配置されています。火を使う煮炊き以外の料理が出来、お風呂用に熱水も出る様になっていました。

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こちらの配管は縁起の良い”竹”を表している。

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騎楼の木枠窓は大面積の両開き式で、単純な縦横の直線で格子状になっています。

窓の開閉は軽快で精巧、簡潔に作られており、来客者が簡単に開け閉めが出来ます。

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1階のテラス席

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地下へ通じる階段

林宅には地下にあなぐらがあり、内部は高さ1.9m、広さ4mの広さがあります。

第二次世界大戦時、林宅は防空避難所として有効に活用され、多くの人達の避難を

助けました。

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瓦屋根が確認できますね。

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装飾が豪華さの演出に一役買ってます。

 

ノスタルジックな魅力に溢れる建築で際立つ美しさ。

日本統治時代に歴史的発展を遂げ賑わいを見せた街の記憶が宿る建築です。

この邸宅でどんな素敵な生活が営まれていたのだろうと想像を巡らせながらのんびりと過ごすひと時でした。 

 

  

スターバックス・コーヒー艋舺店(星巴克艋舺門市)=
住所:台北市萬華區西園路一段306巷24號
 http://www.starbucks.com.tw/home/index.jspx

 

 

 
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2019-05-13 Mon